問題のサーバはWindows Storage Server 2012 R2 Standard(x64)
3週間ほど前の計画停電で、サーバの停止と起動を行ってからクライアントからのリモートデスクトップ接続を受け付けなくなりました。
無事に解決したのですが、その過程で発見したことがありましたのでご紹介します。
何かの参考になれば嬉しいです。
Windowsサーバの再起動後にリモートデスクトップ接続を受け付けなくなることがある
リモートデスクトップ接続を受け付けない時のサーバ状態を調査
最初に確認したのはサーバ側のリモート設定。
※手順は「スタート」右クリック > システム > リモートの設定で表示
下記のようにリモート接続を許可する設定になっているため、問題なしと判断。
次、ファイアウォールの設定を確認
※手順は「スタート」右クリック > コントロールパネル > Windows ファイアウォール > Windows ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可
ネットワークの種類が「ドメイン」と「プライベート」の時は「リモートデスクトップ」を許可、「パブリック」は拒否になっているため問題なしと判断しました。
なぜなら、該当のサーバはドメイン参加であるため、ネットワークの種類は当然「ドメイン」になっているハズ・・・
次、ネットワークと共有センターの設定を確認
※起動手順は「スタート」右クリック > 「コントロールパネル」 > 「ネットワークと共有センター」の順
ここでようやく異常発見!!どいういうわけかネットワークの種類が「パブリックネットワーク」になっている・・・
ネットワークの種類が「ドメインネットワーク」から「パブリックネットワーク」に変わってしまっていて、ファイアウォールで拒否されていたようです。
ネットワークの種類がパブリックネットワークになっていた原因
サーバ側でネットワークの種類が「パブリックネットワーク」となっていた原因を考えます。
以前は間違いなく、「ドメインネットワーク」になっていたハズ。というわけで直近であった計画停電が怪しいと。そういえばADサーバが自動起動しないトラブルがありました。
その結果、ADサーバより先に起動してしまったようです。
つまり、AD参加している一般サーバがADより先に起動するか、あるいは起動時にADと通信ができなかった場合にはネットワークの種類が「パブリックネットワーク」になると考えられます。
ネットワークの種類を元に戻す方法
ADサーバが起動している状態であれば、該当のサーバを再起動するだけで「ドメインネットワーク」に戻ります。
再起動ができない状況であれば、下記のサイトで記載されている手順でネットワークの種類を強制変更できます。
まとめ
ドメイン参加済のサーバが再起動直後にリモートデスクトップ接続を受付なくなったら、下記のことを疑ってください。
ネットワークの種類が「パブリックネットワーク」に変わっていないかどうか。
「ドメインネットワーク」に戻すには、ADサーバが起動していること、ならびにADサーバと通信が行えることを確認した上で再起動を行ってください。
もし再起動ができない状況であるならば、強制的にネットワークの種類を変更することも可能ですよ!