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Cisco Catalyst 3750シリーズのスイッチを使用していますが、しばしば発生する障害としてループ検知によるポートシャットダウンがあります。
配下のHUBでループ接続が行われると、接続ポートを閉じてループを回避するという仕様で、
該当のポートはerr-disableステータスとなり接続できなくなります。
そのため、ポートを復旧するには、原因を調査してループ接続を排除したあと、下記の手順で「ポートの再起動」を行います。
err-disableステータスから復旧する手順
① TeraTermPro、ハイパーターミナルなどのターミナルソフトを使用してCatalystにTELNET接続します。
② Catalystに一般ユーザーでログインします。
③ インターフェースのスタータスを下記コマンドにて表示します。
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show interface status |
出力結果から、シャットダウンされているポートを確認します。
(例)
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Port Name Status Vlan Duplex Speed Type Gi1/0/1 connected 1 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX Gi1/0/2 connected 1 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX Gi1/0/3 notconnect 2 a-full auto 10/100/1000BaseTX Gi1/0/4 err-disable 2 a-full auto 10/100/1000BaseTX Gi1/0/5 connected 3 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX Gi1/0/6 connected 3 a-full a-1000 10/100/1000BaseTX ・ ・ ・ ---省略--- |
「status」列が「err-disable」となっているポートを探します。
上記の例ではポートGi1/0/4がシャットダウンしていることがわかります。
④特権ユーザーに昇格します。
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enable |
⑤設定モードに移行します。
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configure terminal |
⑥err-diableとなっているポート番号にて実行します。
※実際の環境により実行するコマンドが変わりますので注意が必要!!
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interface GigabitEthernet1/0/4 |
⑦該当ポートをシャットダウンします。
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shutdown |
⑧該当ポートを起動します。
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no shutdown |
⑨インターフェース設定モードから抜けます。
1 |
exit |
⑩設定モードから抜けます。
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exit |
⑪再度、該当するポートが復旧(connected)したことを確認します。
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show interface status |
⑫特権ユーザーからログアウトします。
1 |
exit |
⑬最後に、一般ユーザーからログアウトします。
1 |
exit |
以上で手順は終わりです。
これまでCiscoのL3を運用していて、一番よく使う手順です、覚えていて損はないかと。