共有ファイルサーバ(Windows Storage Server2012 R2 Standard)のFSRMでクォータ設定をした時に発生したバグの話
※FSRM:ファイルサーバリソースマネージャー
【経緯】
下記の物理パスに対しクォータを設定していましたが、諸事情があり、親フォルダの物理名を書き換えました。
変更前: D:\共有フォルダ\経理部\本社経理課
変更後: D:\共有フォルダ\本社経理部\本社経理課
親フォルダの物理名を変更したところ、FSRMのクォータ一覧から本社経理課に対するクォータ設定が表示されなくなりました。
ここまではよかったのですが、
改めて本社経理課に対してクォータを割り当てようとしたところ
「クォータがそのパスで既に存在するため、与えられたパスでクォータを作成できません。」
とエラーが出てクォータを作成することができません。
念のため、FSRMのクォータ一覧をくまなく探しましたが、存在しません。
また、dirquotaコマンドにて存在するクォータの一覧を出力して確認しましたが、やはり存在していません。
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dirquota quota list |
既に存在するからと言われてクォータが作成できない時の解決策について
今回の場合、FSRMからは何をやってもクォータを作成することができません。
そこで着目したのはdirquotaコマンドの/Overwriteオプション
同じ物理パスのクォータが存在していたとしても、強制的に上書きできるということらしい。
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dirquota quota add /path:"D:\共有フォルダ\本社経理部\本社経理課" /sourcetemplate:"100GB制限" /Overwrite |
さっそく実行したところ・・・
無事に「クォータは正常に作成されました。」の文字が。
FSRMにも表示されることが確認できましたのでこれで一件落着。
終わりに
今回の件は、FSRM上で該当のクォータを削除してから物理パスを変えていればこんなに苦労しなくて済んだのよね・・