先日、嫁の祖母が亡くなりました。施設に長らく入所していたため自宅に住んでいませんでしたが、一応同居の祖母ということになります。
いつものことですが、葬式は結婚式と違い、前もっての準備ができず、バタバタです。
今回、喪主を義父が務め、僕もできるところを手伝い、色々と勉強になったことがあります。
細かいところで多少の不備はありましたが、おおむね滞りなく葬儀は終わったかと。
一番大きかったのは、出棺の挨拶を初めて務めたこと。(最後にサンプルとして載せています)
全体的な流れや反省点などもまとめてみましたので、ご参考になればと思います。
葬儀全体の流れ
お通夜の日スケジュール
- 打合せ・確認(AM10:00)
式場の方と打合せ(寄贈品の受注、御斎(おとき)の手配、スケジュールなど) - 納棺(PM3:00)
納棺に立ち会い
※お棺に納める故人の愛用品、想い出のお品等を用意
※ご本尊(ほんぞん)にお供えするご飯をお茶碗一善分用意 x 2(通夜式・葬儀式分) - 自宅出棺(PM4:00)
×挨拶なし
霊柩車+マイクロバスで当家中心に会場へ向かう - 受付者集合(PM5:00)
会場で受付者が手順の説明を受ける - ご近所向けマイクロバス運行(PM5:00)
- 寺方お迎え
お寺様が式場に到着後、喪主は挨拶と式内の打合せを行う。 - 通夜式(PM6:00)
◎挨拶 喪主 - 通夜振舞い(PM7:00)
全員着席後、お寺様のご発声により開宴。閉演は式場スタッフによりアナウンス。 - 寺方お送り
喪主は車までお見送りをする。
お通夜について
亡くなってから3日目の夜、お通夜をしました。
本当は1日前倒しできればよかったのですが、葬儀が「友引」に重なるための対応です。
ご存知かと思いますが、基本的には、葬儀は「友引」の日に行えません。私が住んでいる市では火葬場もお休み。
(都会などでは行われることもある、と聞いたことはあります)
なぜ友引がよくないかというと、故人の親しかった人も引き連れてあの世へ逝くからとも、諸説あるようです。
この日の挨拶は1回。お通夜での挨拶を喪主が行います。お通夜と葬儀で顔ぶれが変らなければ、お通夜だけ。出席する顔ぶれが大きく変われば両日したほうがいいと言われています。
お通夜での受付
お通夜の際、受付に立ちました。
過去に何度か受付をしたことはあるのですが、注意点があります。
普通は一人の方が、一つだけ「御香典」袋を持って来られるのですが。中には「夜伽見舞」やら「病気見舞」「御灯料」などと袋をいくつも持って来られる方がいます。
田舎は特に多いんです、地域によりますが。
このような場合、香典返しは「1個」だけ差し上げます。
また、一人の方が、ほかの人に頼まれて(会社関係とか)複数の「御香典」を持って来られる場合があります。
基本的に、香典返しは「御香典」と書かれた袋に対して一つ返す決まりなので、この場合は受け取った数分の香典返しを渡します。
実は私、以前会社の人に頼まれて、香典を20以上持っていったことがありますが、その時は大変な目に合いました。
来場者が多いとバタバタして一番間違えそうなところなので、注意したいところだと思います。
また、記帳についてですが、人によっては名前しか書かない、とか、下手すると何も書かないような人がいます。
このような時しつこく「御記帳ください」というのはやめましょう。野暮です。大体は喪主の知り合いなので問題なしかと。
お通夜で大変だったことを上げると
通夜式がはじまる前に、生花、果物かご、提灯などの配置で揉めますね。これはほぼ間違い無いです。親族の長的な立場の人にご意見を聞くのが一番。
あと、式場には喪主と受付以外はそんな早く行く必要はないです。早く行きすぎるとヒマを持て余します。ウチなんかは親族一同バスで開始2時間前に着いたもんだから不満続出だった。
葬儀式の日スケジュール
- 喪主+受付者はタクシーで式場へ(AM10:40)
- 当家向けマイクロバス運行(AM11:15)
- 寺方お迎え
- 受付者集合(AM11:15)
- 葬儀式(PM0:15)
- 出棺(PM1:15)
◎挨拶 僕
位牌:喪主、遺影写真:親族A、遺骨箱:親族B、花束:親族C - 自宅を経由して火葬場へ(PM1:30)
◎挨拶 親族代表 場所:自宅前 - 斎場(PM2:00)
- 御斎(PM2:30)
◎開宴の挨拶 喪主
お通夜と葬儀の二日分のお布施を渡すのはこのタイミングで。 - 寺方お送り(PM3:15)
- お骨上げ(PM4:45)
- 御斎後マイクロバス運行
- 礼参
七・三十五日法要を一緒に執り行う。
(多くの場合は葬儀式で一緒に行うのだけれど、僕のところでは礼参時に行うので少し特殊かも)
花・ローソクは式場の方がご用意。お布施を持って行く。
永大供養料などは49日までに渡す。
葬儀式について
葬儀では、施設の方が大勢参列してくださり、中には涙を流す方もいて、お通夜よりも悲しい雰囲気になりました。
出棺では私が代表として挨拶しましたが、ほぼ定型文を話しただけで意外と緊張しませんでした。無理にオリジナリティを加えたりすると逆に緊張したかもしれません。
その後の話ですが、僕の地域では斎場を出棺して火葬場へ行く途中で自宅に寄り、集まってくれた近所の方々へ挨拶をする風習があります。
野辺送りと言っていますが、本来の野辺送りとは意味合いが全く異なるとか。
ただ、一応村の方々と一緒に送るということでそう呼ばれているそう。
失敗だったのは、集まってくれた近所の人にお礼として差し上げるお菓子の数が足りなかったこと。こういった品は余分を計算しておくべきだったと後悔。
それと、葬儀式に出席しない近所の人など、この日の朝にほとんど香典を持ってきます。
出棺の挨拶をした話
遺族を代表いたしまして、ご挨拶申し上げます。
本日はお忙しい中、祖母○○の葬儀(そうぎ)にご参列いただきまして、誠にありがとうございました。
おかげさまで、無事に葬儀を終えて、これより出棺の運(はこ)びとなりました。
これだけ多くの皆様にお見送りいただき、祖母もさぞ感謝していることと思います。
私が◯◯家に婿として入ったのが数年前のため、生前の祖母の姿は、最後にお世話になっていた施設での様子しか知りません。
ですが、多くの方々から生前の様子を伺い、私の知らないばあちゃんの姿をたくさん知ることができて大変はげみになりました。
残された家族一同、これからも頑張って参りますので、変わらぬご支援(しえん)を頂きたく、よろしくお願い申し上げます。
簡単ではございますが、ご挨拶とさせていただきます。
本日はどうもありがとうございました。
反省点
自宅に香典を持ってくる人に返す香典返しについて。
香典返しの品を入れる袋がビニールで安っぽかったこと。途中から指摘されて少し高い白い紙袋へ変更しました。
香典返しの品自体もちょっとケチって安いものにした点。これも途中から高いものへ変更しました。
自宅出棺の際に集まった村の人に配るお菓子が足りなかったこと。こういうのは多めに用意した方が良いですね。
以上